漫画「無限の住人」の1・2・3巻を読んでみた感想、人間の業と迫力のある一枚絵

近頃、木村拓哉主演で映画化されたことで話題になっている「無限の住人」を読んでみたので感想を書いていこうと思います。

ちなみに1巻~3巻まではkindleで無料閲覧できるようです。独特の作画でグロいシーンも多いので見る人を選ぶ漫画かもしれませんが個人的には面白かったです。

無限の住人とは?

父を殺し、母を攫(さら)った剣客集団『逸刀流(いっとうりゅう)』に復讐を誓う少女・浅野 凜(あさのりん)は、「百人斬り」の異名を持ち、己の身体に血仙蟲(けっせんちゅう)という虫を寄生させることで不死の肉体を持った剣士・万次(まんじ)を用心棒として雇い、逸刀流の統主である宿敵・天津影久(あのつかげひさ)を追う旅を始める――。

無限の住人1巻より引用

剣客集団「逸刀流」に父を殺され、母を連れ去られた少女・浅野凛は、復讐のため最強の用心棒・万次を雇います。

その用心棒は「100人斬り」または「一二の刃を持つ男」の異名を持ち、体内に「血仙蟲」を埋め込まれたことで不老不死の肉体を持つ剣豪でした。

 

血仙蟲について

無限の住人1巻より引用

血仙蟲(けっせんちゅう)とは「喇嘛僧」が人生道半ばで死ぬ人間を救うために生んだ究極の延命術で、血仙蟲を体内に埋め込まれた人間は不老不死になります。

主人公の万次にはこの血仙蟲が埋め込まれていて、脳天に弾丸を打たれようが動体を真っ二つに切り裂かれようが死にません。

万次に血仙蟲を埋め込んだ尼僧の老婆も寄生されており、800年以上の年月を生きています。

 

作品の魅力

人間の業が描かれた作品

この作品のテーマとして「人間の業」が描かれています。

主人公の万次を始めとした無限の住人に登場するキャラクターはみな何かしらの業を持っています。

万次は実の妹の旦那を知らずとは言え切ってしまったことで、妹は気がおかしくなっており、ヒロインの凛も父親を殺され、母を凌辱された復讐を目的として旅をしています。

つまり、みな私怨から行動を起こしているわけです。

無限の住人1巻より引用

敵として登場する剣客達もその例に漏れず業を背負っており、逸刀流の頭領「天津影久」は祖先が理不尽に流派を破門されたことを理由に凛の父親を殺し、流派に捕らわれない新流派を作っています。

業を背負った人間が自己矛盾に捕らわれながらも目的を果たそうと苦心する姿が細かく描かれています。

 

迫力のある一枚絵

無限の住人は「逸刀流」を始めとした様々な剣客達との戦いが描かれている作品です。

剣客との戦いの決着には必殺技の口上や小洒落たセリフなどは一切ありません。その勝負が決まるシーンは作りこまれた一枚絵で表現されています。

見開き1ページを使った大胆な一枚絵は何も言わずとも勝負が決着したことを伝えてくれます。

無限の住人1巻より引用

妹の敵を討ったときの一枚絵。これを最初に見たときは何がどうなってるか分かりませんでした。

背景にいないはずの鳥が飛んでいたり、花が咲いて居たり、過剰なまでの装飾が施されていますが、有無を言わせない説得力があります。

 

まとめ

と言う訳で、無限の住人の1巻~3巻までを読んだ感想でした。

表紙の独特な作画から最初は読むのを躊躇してしまいましたが、人間の心理描写や登場人物の掘り下げが深くされていて読み進めていくうちにハマってしまいました。

少々グロい描写もありますが、大人になった今だからこそ楽しめる作品だと思います。